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GTSJガスタービンセミナー(第40回)のお知らせ(締切延長いたし...

GTSJガスタービンセミナー(第40回)のお知らせ

「ガスタービンの最新技術動向およびエネルギー資源の展望」をテーマに、第40回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。学会の会員、非会員を問わず、皆様のご参加をお待ちしております。

1.日時: 2012年1月19日(木)10:00~17:20(受付開始9:30)
             1月20日(金)10:00~16:40

2.場所: (株)IHI 横浜事業所 ゲストハウス
       横浜市磯子区新中原町1(JR根岸線 新杉田駅より徒歩10分),地図は こちら

3.主催: 公益社団法人 日本ガスタービン学会

4.協賛: エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,
       高温学会,自動車技術会,ターボ機械協会,電気学会,天然ガス導入促進センター,
       日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,日本航空宇宙学会,
       日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,
       日本伝熱学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,日本燃焼学会,
       日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本マリンエンジニアリング学会,
       日本流体力学会,腐食防食協会,溶接学会

5.セミナープログラム: テーマ「ガスタービンの最新技術動向およびエネルギー資源の展望」

第1日目[1月19日(木) ※講演時間には質疑応答の時間を含む]

「セッションⅠ:最新技術動向(1)」
1 GT吸気冷却装置の開発と実機適用 10:00-11:00

(株)東芝

福武 英紀 氏

2 最新の発電GT用高温材料の動向
 
11:00-12:00

(株)日立製作所

吉成 明 氏

「セッションⅡ:最新技術動向(2)」
3 Rolls-Royce latest product line and technology trends towards the future
(弊社の最新製品と技術開発の方向性)
13:00-14:00

ロールスロイスジャパン(株)

小山 大祐 氏

4 高推重比ターボファンエンジン構成要素の試験研究

14:00-15:00

防衛省

山根 秀公 氏

5 航空機エンジン部品の修理技術開発の現状 15:20-16:20

(株)JALエンジニアリング

中野 剛 氏

6 放電のエネルギーを利用した新技術MS Coating の現状と課題 16:20-17:20

(株)IHI

落合 宏行 氏


第2日目[1月20日(金)]

「セッションⅢ:最新技術動向(3)」
7 クリーンエンジン技術と将来展望 10:00-11:00

(独)宇宙航空研究開発機構

二村 尚夫 氏

8 世界のエネルギー資源の動向調査 11:00-12:00

(財)電力中央研究所

小沢 靖 氏

「パネルディスカッション」
9 旅客機関連技術の進化と液体燃料資源の将来 13:00-16:40 途中休憩含 座長

 吉田 英生 氏(京都大学)

パネリスト

 鈴木 真二 氏(東京大学)
 松並 孝次 氏(日本航空)
 木村 真澄 氏(JOGMEC) 椿   範立 氏(富山大学)
 松尾 雄司 氏(日本エネル  ギー経済研究所)



6.セミナーの内容

(1)「GT吸気冷却装置の開発と実機適用」
                                               ((株)東芝 福武 英紀氏)
夏場の電力需給逼迫対策としてガスタービンの出力向上を図れる吸気加湿冷却が期待されている。鍵となる噴霧ノズルへの要求は、圧縮機翼エロージョンリスク低減を目的とした微粒化である。当社にて超高圧下での運用においても長寿命で優れた噴霧特性を持つ噴霧ノズルを開発完了しており、更に翼エロージョン特性の評価試験を計画しているので報告する。また、当社にて今夏に実機適用した吸気加湿冷却の納入事例についても紹介する。


(2)「最新の発電GT用高温材料の動向」
                                             ((株)日立製作所 吉成 明氏)
燃焼ガス温度の高温化に伴い、最新のガスタービンでは,単結晶材が実用化されており、今後更に普及していくものと考えられる。単結晶翼は高効率化のキイ技術ではあるが、低コスト化のためレアメタルの削減、歩留まり向上が求められている。本講演では単結晶材を中心に最新の耐熱材料の開発状況、及び自社ガスタービンでの実証試験結果について紹介する。


(3)「Rolls-Royce latest product line and technology trends towards the future(弊社の最新製品と技術開発の方向性)」
                                   (ロールスロイスジャパン(株)小山 大祐 氏)
弊社は、長年にわたり各種の市場にガスタービン製品を投入して居ります。A380用エンジンであるTrent 900以降、技術革新が急速に進みBoeing 787 Dreamliner用エンジンであるTrent 1000は2011年秋に商業運行が日本で開始、次いでA350用エンジンであるTrent XWBへと新製品の開発と市場投入は続いています。今後も、果敢に新技術の採用に取り組む弊社の姿勢を、最新の製品群と将来への技術開発の方向性を述べることを通じてご紹介したいと思います。


(4)「高推重比ターボファンエンジン構成要素の試験研究」
                                                (防衛省 山根 秀公 氏)
戦闘機用エンジンクラスの高推重比ターボファンエンジンの試作に先立つ構成要素の試験研究において、要求性能の達成に重要な技術の実証や基礎データの取得を行い、エンジン本体の事業リスクの低減及び将来的な技術力の蓄積を図った。試作した構成要素は高負荷化・小型軽量化・高温化したリグ試験モデルと試験用部品である。アフターバーナ付エンジンの研究開発の経緯を振り返るとともに、研究の概要を紹介する。


(5)「航空機エンジン部品の修理技術開発の現状」
                                      ((株)JALエンジニアリング 中野 剛 氏)
民間航空機用ジェットエンジンでは、新エンジンが開発される毎に部品価格の上昇が顕著であり、部品廃棄時のコストインパクトが大きくなってきている。加えて、近年製造メーカーマニュアルでは修理不可とされる部品が増加しつつあり、高額なエンジン部品の修理技術を如何に開発し、整備コストを削減出来るかが、航空会社の経営上、重要な要素となっている。ここでは日本航空に於ける修理技術開発の現状についてご紹介する。


(6)「放電のエネルギーを利用した新技術MSCoatingの現状と課題」
                                                ((株)IHI 落合 宏行 氏)
めっき,溶射,溶接などに代わる耐摩耗性に優れた高品質な機能性被膜を安定的に形成する技術,MSCoatingを開発し,この技術を航空エンジン部品および一般産業部品に適用するため,適用開発を進めている。民間航空エンジンでは,高温耐摩耗特性を実現して実機に適用されている。高温耐摩耗性、アブレイシブ性、耐エロージョン、耐酸化性など、色々な機能を実現できる新技術である。適用事例とその性能を紹介する。


(7)「クリーンエンジン技術と将来展望」
                                    ((独)宇宙航空研究開発機構 二村 尚夫 氏)
グローバル化が進む現代の社会において、旅客、物流の両面で航空輸送は日常的に我々の生活に入り込んでいる。航空輸送量の伸びは、それに対する環境規制の強化を乗り越えるための技術的解決策が模索されている。JAXAでは2003年より「クリーンエンジン技術の研究開発」として、ジェットエンジン騒音の低減、排気エミッションの低減、CO2消費の低減を進めている。研究の現状と将来の方向性などについて講演する。


(8)「世界のエネルギー資源の動向調査」
                                          ((財)電力中央研究所 小沢 靖 氏)
日本はエネルギー資源の多くを海外に依存しており、エネルギーセキュリティを確保していく上で、世界のエネルギー資源の動向把握は重要である。近年、米国で「シェールガス革命」とまで称される非在来型天然ガスの増産が始まり、それ以前にはカナダのオイルサンドの増産など、エネルギー価格の上昇および採掘技術の進化によって、非在来型化石燃料が増加する兆しがある。それらの状況を含め、エネルギー資源の動向の調査結果を概説する。


(9)パネルディスカッション「旅客機関連技術の進化と液体燃料資源の将来」
            座長     吉田 英生 氏(京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授)
            パネリスト 鈴木 真二 氏(東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻教授)
                    松並 孝次 氏(日本航空(株)運航技術部試験飛行室調査役機長)
                    本村 真澄 氏(JOGMEC石油開発推進本部 石油調査部主席研究員)
                    椿 範立 氏(富山大学大学院理工学研究部工学系教授)
                    松尾 雄司 氏(日本エネルギー経済研究所主任研究員)

人類がガスタービンという原動機を開発したこと、そしてこの地球上で液体化石燃料が安価に入手できてきたこと、この二つの組み合わせにより実現した航空技術は現代人に奇蹟ともいうべき恩恵をもたらしました。とりわけ東洋の東端の島国に住む日本人には、現在世界の中心の役割を果たしている米国東海岸や欧州まで一っ飛び・半日程度で移動できるような交通手段は、これら二つの組み合わせ以外では考え難く、その思いを強くします。そして、ジャンボジェットが就航して早40年が経っても旅客輸送の基本的枠組は変わっていないように、これから50年あるいはさらに一世紀近い時間スパンで考えてみても、この組み合わせは国際的な移動手段としての首座を譲らないようにも思います。一方で、その燃料源となってきた石油の枯渇がいよいよあと数十年先に迫っているということもよく耳にします。
もしそれが本当なら石油に代わる資源からの液体燃料合成を真剣に考える必要があります。本講演会とパネルディスカッションでは、航空用ガスタービンに焦点を絞り、その関連技術の進化と液体燃料資源の将来を考えてみたいと思います。

本テーマでの話題提供として、まず、各パネリストの方から各々30分の下記講演を戴き、これらを踏まえ、40分程度のディスカッションを予定しています。

1.福島原発事故から学ぶこと~航空機の安全性、環境性を再考する  鈴木 真二 氏
2.Cockpitから見た地球環境の変化と日本航空の環境への取り組み  松並 孝次 氏
3.21世紀も続く炭化水素の時代-増加する石油・ガス埋蔵量と非在来型資源の展望-  本村 真澄 氏
4.XTL(Gas/Coal/Biomass to Liquid)を中心とする液体燃料合成技術の最新動向  椿 範立 氏
5.福島第一原子力発電所事故を踏まえた世界の長期エネルギー需給見通し  松尾 雄司 氏


7.参加要領

1)参加費: ◆主催および協賛団体会員 2日間 25,000円 1日のみ 18,000円
        ◆学生員 5,000円
        ◆会員外 2日間 35,000円 1日のみ 25,000円
        ◆会員外(学生) 8,000円
        ◆資料のみ 1冊 5,000円(残部ある場合)

2)申込方法: 申込書(word形式pdf形式形式)に所属、氏名、加入学協会名、GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上、下記事務局宛 2012年1月13日(金)までにお送り下さい。こちらのホームページからも申込ができます。→締切延長いたしました(1月17日(火)まで)
また、参加費につきましては2012年1月18日(水)までに以下の方法にてお支払い下さい。支払い期日に間に合わない場合には 事務局までご連絡ください。
  ・郵便振替   00170-9-179578(日本ガスタービン学会)
  ・銀行振込   みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298(日本ガスタービン学会)
  ・現金書留

3)昼食について: 昼休みはセキュリティ上(再入門手続き必要)、会場(横浜ゲストハウス)内で過ごしていただくことになります。19日,20日の昼食用として弁当のご予約をお受けします。ご希望の方は参加申込み時にご予約ください。飲物付で一食700円です。(弁当申込締切:1月12日)←締め切りました

4)事務局: 公益社団法人 日本ガスタービン学会
        〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
        Tel.03-3365-0095   Fax.03-3365-0387
        E-Mail gtsj-office@gtsj.org

資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします。