Home > 本会主催行事 > GTSJガスタービンセミナー(第37回)のお知らせ

GTSJガスタービンセミナー(第37回)のお知らせ


GTSJガスタービンセミナー(第37回)のお知らせ


「ガスタービンのモニタリング技術および環境対策技術の最新動向」をテーマに、第37回ガスタービンセミナーを下記の通り開催いたします。学会の会員、非会員を問わず、皆様のご参加をお待ちしております。
1.日 時  平成21年 1月22日(木) 9:30~17:20(受付開始9:00)
      1月23日(金) 9:30~17:00
2.場 所 



(株)東芝 本社ビル(地図参照)
港区芝浦1-1-1(JR浜松町駅より徒歩7分)
3.主 催  (社)日本ガスタービン学会
4.協 賛 









エネルギー・資源学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,高温学会,自動車技術会,ターボ機械協会,電気学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,日本コージェネレーションセンター,日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,日本伝熱学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,日本燃焼学会,日本マリンエンジニアリング学会,日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,腐食防食協会,溶接学会


 

5.セミナープログラム 



テーマ: 「ガスタービンのモニタリング技術および環境対策技術の最新動向」

第1日目〔1月22日(木)〕                          ※講演時間には質疑応答の時間を含む。

「セッション I:モニタリング技術の最新動向」

事業用発電設備の遠隔監視による異常診断・予防保全技術

 9:30-10:30

(株)日立製作所
林 喜治 氏

中小型ガスタービンコージェネレーション設備の遠隔監視技術

10:30-11:30

(株)IHI
 阿久津 貴之 氏

マイクロガスタービンコージェネレーションシステムの遠隔監視による故障診断・予防保全

13:00-14:00

(株)荏原製作所
岸川 忠彦 氏

エアラインにおけるエンジン・モニタリング手法

14:00-15:00

全日本空輸(株)
中村 哲郎 氏、塚本 康二 氏

「セッション II:最新ガスタービンの事例」

航空転用形ガスタービンの最新動向

15:20-16:20

(株)IHI
米澤 克夫 氏

大型機用エンジン(XF7)の研究概要

16:20-17:20

防衛省
山根 喜三郎 氏

 

第2日目〔1月23日(金)〕

「セッション III:環境対策技術の最新動向」

CO2回収型火力発電の最新動向と次世代発電システムの開発

 9:30-10:30

(財)電力中央研究所
犬丸 淳 氏

木質バイオマス流動層ガス化発電システムの開発

10:30-11:30

カワサキプラントシステムズ(株)
松田 吉洋 氏

PBMR用ヘリウムタービンの概要

13:00-14:00

三菱重工業(株)
宇麼谷 雅英 氏

10

マイクロガスタービンを用いたVOC処理システム
の開発

14:00-14:40

(株)トヨタ タービン アンド システム
馬野 博光 氏

「パネルディスカッション」

11

ガスタービンとCO2排出削減の展望

15:00-17:00

[座長] (独)産業技術総合研究所
西尾 匡弘 氏
[パネリスト]
三菱重工業(株)
福泉 靖史 氏
(株)クリーンコールパワー研究所
石橋 喜孝 氏
(財)電力中央研究所
犬丸 淳 氏
(財)地球環境産業技術研究機構
藤岡 祐一 氏


6.セミナーの内容    

(1)「事業用発電設備の遠隔監視による異常診断・予防保全技術」 ((株)日立製作所  林 喜治 氏)

近年のIT技術の発達、特にインターネット等の通信技術の発達と普及により、大容量のデータ通信が低コストで実現できるようになった。当社では、発電設備へ IT技術を応用し、遠隔での監視診断や保守作業を支援するシステムを構築している。遠隔監視システムの概要と、システムを構成する発電プラント/ガスタービンの性能診断機能、ガスタービン高温部品の余寿命診断機能等の要素機能について紹介する。

(2)「中小型ガスタービンコージェネレーション設備の遠隔監視技術」 ((株)IHI  阿久津 貴之 氏)

ガスタービン発電設備の効率的な運用、故障診断および予防保全の目的で遠隔監視装置を活用することが期待されている。遠隔監視装置に蓄積されたデータから、プラント運用の長期的及び短期的なトレンドを分析、評価することで故障診断、予防保全を行うことが可能となる。現在、プラントにおける過去の運転状況と現在の運転状況を比較して故障の兆候の有無を自動的に判断するシステム開発が行われている。本稿では、中小型ガスタービンコージェネレーション設備の遠隔監視システムとその開発状況を紹介する。

(3)「マイクロガスタービンコージェネレーションシステムの遠隔監視による故障診断・予防保全」 ((株)荏原製作所  岸川 忠彦 氏)

小規模分散型発電装置であるマイクロガスタービンには、専任オペレータや保守要員が配置されることは少なく、一方で高い稼働信頼性、毎日起動・停止運用での高起動信頼性、低メンテナンスコストが要求される。これに答えるには、機器の高品質と高耐久性と共に予防保全や故障時の迅速な診断による早期復旧が重要なファクターとなる。ここでは、当社のマイクロガスタービンに標準装備している遠隔監視システムに関して、その構成と機能及び高速過渡データを用いた故障診断手法や長期間トレンドデータを用いた予防保全手法等、いくつかの事例を紹介する。

(4)「エアラインにおけるエンジン・モニタリング手法」 (全日本空輸(株)   中村 哲郎 氏、塚本 康二 氏)

オン・コンディション方式を前提として設計されている現在の民間航空機用ガスタービンエンジンでは、モニタリング手法が信頼性を維持する上で不可欠であり重要な役割を果たしている。機体やエンジンのパラメータを採取する方法や解析・判定方法も絶え間なく進歩している。各種モニタリング手法とシステムの概要、不具合の予兆発見の実例と今後の展望をエアラインの立場から紹介する。

(5)「航空転用形ガスタービンの最新動向」 ((株)IHI  米澤 克夫 氏)

航空転用形ガスタービンは発電端効率が高く,軽量コンパクトな特徴を有し,コンバインドサイクル、コージェネの場合,HRSG等を小型化でき,短納期,狭い設置場所への対応が可能である。発停回数に対する耐久性が高く,起動,停止時間が短い特徴も有し,ピークカットあるいは特定規模電気事業者向けとして,連続運用,Weekly またはDaily Start and Stop等の様々な運用形態に対応できる。本稿では,代表的な航空転用形ガスタービンである GE社製 LM2500,LM6000 の概要と最新動向を紹介する。

(6)「大型機用エンジン(XF7)の研究概要」 (防衛省  山根 喜三郎 氏)

防衛省技術研究本部が試作したXF7は、防衛用大型航空機への適用を目指して研究を実施した推力60kN、バイパス比8クラスの高バイパス比ターボファンエンジンである。XF7は試験試作機用として搭載可能なことを確認する試験を平成19年8月に完了し、現在は次期固定翼哨戒機(XP-1)の開発の一環として、本研究の成果を反映した認定試験を実施している。本セミナーではこれまでに実施してきたXF7の研究概要について紹介する。

(7)「CO2回収型火力発電の最新動向と次世代発電システムの開発」 ((財)電力中央研究所  犬丸 淳 氏)

低炭素社会実現に向けた中長期的な対策オプションの一つとして、炭酸ガスの分離回収・貯留(CCS)の導入に向けた動きが活発化している。しかしながら、現在考えられているCO2回収型発電システムは、発電効率の大幅な低下やコスト上昇が大きな課題となっており、それらを解決する革新的な発電システムの開発が望まれている。本講演では、CO2回収型火力発電の概要と開発動向を述べるとともに、新たな将来オプションとして、高効率石炭ガス化技術を中心とする「CO2回収型次世代IGCCシステム」について紹介する。

(8)「木質バイオマス流動層ガス化発電システムの開発」 (カワサキプラントシステムズ(株)   松田 吉洋 氏)

地球温暖化対策の一つとしてバイオマスエネルギーは積極的な利用が求められている。しかし、製材所木屑、林地残材などの木質バイオマスは、山間部に広く分布し嵩高いという特徴のため長距離輸送に適さず、利用するにはその場所での集積量・エネルギー需要量に見合った小規模で高効率な設備の普及が不可欠である。流動層ガス化発電システムは、加圧流動層ガス化炉とガスタービン発電機を組み合わせることにより、従来に比べ効率的に未利用バイオマスをエネルギー転換することが可能な小規模分散型発電システムである。本発表では、新しく開発したガス化発電システムの仕様と特長、および現在高知県にて実施している実証試験の概要について述べる。

(9)「PBMR用ヘリウムタービンの概要」 (三菱重工業(株)   宇麼谷 雅英 氏)

PBMR(Pebble Bed Modular Reactor)炉は、冷却材としてヘリウムガスを用いる高温ガス炉で、原子エネルギーを約900℃の高温で利用することで、原子力発電の高効率化の他、原子力による水素製造などへの応用が期待されている。南アフリカ政府は、広大な国土をカバーできる分散型電源として、CO2の排出を抑制できるPBMR発電システムを次世代電源の一つとして捉え、開発を推進している。本講演では、このPBMR発電システム用のヘリウムガスタービンの開発、設計について紹介する。

(10)「マイクロガスタービンを用いたVOC処理システムの開発」 ((株)トヨタ タービン アンド システム  馬野 博光 氏)

近年、SPM(浮遊粒子状物質)や光化学オキシダントの生成要因となるVOC(揮発性有機化合物)の排出に対する法規制が強化されており、それに伴い様々なVOC削減方式およびツールが提案されている。本講演では、VOC排出規制と処理技術の現況を紹介すると共に、当社が開発したマイクロガスタービンコージェネシステムを応用したVOC処理システムの概要および稼働状況について紹介する。

(11)パネルディスカッション「ガスタービンとCO2排出削減の展望」 ((独)産業技術総合研究所  西尾 匡弘 氏)

世界的な温室効果ガス削減の第一歩として京都議定書の第一約束期間が始まって一年になろうとしている。現状では、我が国の排出削減義務は1990年比で6% 減であるが、国際的な議論の中で我が国が提唱した「2050年に現状の半減」という中長期的な削減目標を達成するためには、より大幅な削減を実現しなければならないことは自明である。特に、化石資源に由来するCO2の発生量の半分以上が火力発電所から発生している現状に鑑みるに、ガスタービンに関連する CO2削減の方向性を見極めることは非常に重要である。本パネルディスカッションでは、CO2削減の本質的な方向性である、省エネルギー、新エネルギーおよびCO2の回収貯留技術などの対応について、その動向と将来性について意見交換を行う。

7.参加要領    
  1. 参加費:
    主催および協賛団体会員
    2日間 25,000円
    1日のみ 18,000円
    学生会員
    5,000円
     
    会員外
    2日間 35,000円
    1日のみ 25,000円
    会員外(学生)
    8,000円
     
    資料のみ
    1冊 5,000円
    (残部ある場合)
  2. 申込方法:
    申込書WordファイルPDFファイル)に所属,氏名,加入学協会名,GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上,FAX又は郵送にて下記事務局宛 平成21年1月16日(金)までにお送り下さい.
    インターネットから申込む場合は申込フォームを準備致しましたので,こちらをご利用下さい.
    また,参加費につきましては平成21年1月20日(火)までに以下の方法にてお支払い下さい.
    支払い期日に間に合わない場合には 事務局までご連絡ください。
    • 郵便振替  00170-9-179578 (日本ガスタービン学会)
    • 銀行振込  みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1703707 (日本ガスタービン学会)
    • 現金書留

  3. 事務局:
    〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
    (社)日本ガスタービン学会  TEL.03-3365-0095  FAX.03-3365-0387
                      URL. http://www.gtsj.org/
                      E-Mail. メールアドレス

*資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします.



下記の地図を参照してください.