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GTSJガスタービンセミナー(第41回)のお知らせ
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GTSJガスタービンセミナー(第41回)のお知らせ
「ガスタービンの最新技術とCO2削減を目指した技術動向・展望」をテーマに、第41回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。学会の会員、非会員を問わず、皆様のご参加をお待ちしております。
1. 日 時 : 2013年1月24日(木) 9:30 ~ 17:20(受付開始 9:00)
1月25日(金) 9:30 ~ 17:45
2. 場 所 : 三菱重工横浜ビル33階 大会議室 神奈川県横浜市西区みなとみらい3―3―1
*会場地図は、こちら。
3. 主 催 : 公益社団法人 日本ガスタービン学会
4. 協 賛 : エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,
コージェネレーション・エネルギー高度利用センター,自動車技術会,スマートプロセス学会,
ターボ機械協会,電気学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,
日本金属学会,日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,
日本鉄鋼協会,日本伝熱学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,
日本燃焼学会,日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本マリンエンジニアリング学会,
日本流体力学会,腐食防食協会,溶接学会
5. セミナープログラム テーマ: 「ガスタービンの最新技術とCO2削減を目指した技術動向・展望」
第1日目〔1月24日(木)〕 ※講演時間には質疑応答の時間を含む。
「セッションⅠ:最新技術動向(1)」
1) J形ガスタービンの開発と運転状況 9:30-10:30 三菱重工業(株) 岸根 崇 氏
2) 最新F型ガスタービンの開発状況 10:30-11:30 GEパワー&ウォーター 木原 謙 氏
「セッションⅡ:最新技術動向(2)」
3) 中容量ガスタービンの開発 13:00-14:00 (株)日立製作所 黒木 英俊 氏
4) 30MWクラス高効率ガスタービンL30Aの開発 14:00-15:00 川崎重工業(株) 田中 良造 氏
5) 次期固定翼哨戒機用エンジン(XF7-10)の設計について(低燃費を目指した取り組み)15:20-16:20 (株)IHI 坪本 卓 氏
6) 藻類燃料の期待と課題 16:20-17:20 (株)ネオ・モルガン研究所 藤田 朋宏 氏
第2日目〔1月25日(金)〕
「セッションⅢ:最新技術動向(3)」
7) JAXAクリーンエンジンプロジェクトでのCO2削減技術開発 9:30-10:30 (独)宇宙航空研究開発機構 山根 敬 氏
8) 低炭素化発電技術の最新動向と将来展望 10:30-11:30 三菱重工業(株) 小森 豊明 氏
9) 火力発電へのCO2分離回収技術の適用 12:50-13:50 (株)東芝 鈴木 健介 氏
10) CO2排出削減にかかるCCSの役割とその展望 13:50-14:50 (独)産業技術総合研究所 西尾 匡弘 氏
「パネルディスカッション」自然エネルギーのポテンシャルとわが国における今後のエネルギーシナリオ
11)
(1) 太陽光発電とエネルギーシステムインテグレーション15:05-15:25
(2) 太陽熱の多角的利用の可能性 15:25-15:45
(3) 風力エネルギーの最新情報 15:45-16:05
(4) 地熱発電のしくみと動向 16:15-16:35
(5) 海洋温度差発電の現状と将来展望 16:35-16:55
(6) 総合討論 17:00-17:45
(パネリスト)
東京大学 荻本 和彦 氏
東京農工大学 秋澤 淳 氏
東京大学 荒川 忠一 氏
三菱重工業(株) 齊藤象二郎 氏
佐賀大学 門出 政則 氏
(座長)
京都大学 吉田 英生 氏
6. セミナーの内容
(1)「J形ガスタービンの開発と運転状況」 (三菱重工業(株) 岸根 崇 氏)
原子力代替エネルギー技術として注目されているガスタービンコンバインドサイクル発電(GTCC)の更なる高効率化の為に開発した、世界初のタービン入口温度1600℃級のJ形ガスタービンについて、その技術的特徴・開発の経緯及び適用している新技術について紹介すると共に、2011年2月より弊社高砂製作所敷地内で運転を開始している複合サイクル発電プラント実証設備(T地点)にて実施したM501J形ガスタービン初号機の実機検証試験の結果についても紹介する。
(2)「最新F型ガスタービンの開発状況」 (GEパワー&ウォーター 木原 謙 氏)
当社は2012年9月末に最新鋭の7F 7-Series (60Hz仕様)ガスタービンをプレス リリースし、コンバインドサイクルで世界最高クラスの効率を実現しました。本機は2011年に先行リリースされた9F 7-Series(50Hz仕様)をほぼ相似設計したものであり、基本構成は圧縮機14段、タービ ン4段および低NOx仕様の燃焼器となります。高効率はもとより、昨今求められる運転の柔軟性・機動 性をも実現し、様々なユーザーニーズに対応したものであります。今回はそれら最新鋭ガスタービンの仕様概要についてご紹介致します。
(3)「中容量ガスタービンの開発」 ((株)日立製作所 黒木 英俊 氏)
建設から約20年を経過した1100℃級ガスタ-ビンを用いたコンバインドプラントでは、最新のプラントと比較し効率が低く、稼働率が低下している。世界的なCO2削減の流れを受け、既存の発電プラントの効率向上及びCO2削減のニーズがある一方、こうしたニーズに対応したガスタービンの機種がなかったことから、ニーズにマッチしたガスタービンとして2軸型の100MW級ガスタービンH-80を開発した。H-80ガスタービンは2010年1月に初号機が営業運転を開始し、これまでに6台が稼動している。本講演では、このH-80ガスタービンの開発について紹介する。
(4)「30MWクラス高効率ガスタービンL30Aの開発」 (川崎重工業(株) 田中 良造 氏)
エネルギーの有効利用やセキュリティが注目を集めるようになり、分散型発電のニーズが高まっている。このようなニーズに柔軟に応えるために、ガスタービン発電設備と排熱回収ボイラを組み合わせたコージェネレーションシステムや、蒸気タービンと組み合わせたコンバインドサイクル発電プラントに最適なコア・エンジンとして30MWクラス高効率ガスタービンL30A が新たに開発された。本セミナーではL30Aガスタービンの技術的特徴、各種社内開発試験およびL30Aを搭載した実証プラントについて述べる。
(5)「次期固定翼哨戒機用エンジン(XF7-10)の設計について(低燃費を目指した取り組み)」 ((株)IHI 坪本 卓 氏)
XF7-10は、次期固定翼哨戒機用のエンジンとして防衛省技術研究本部が開発した高バイパス比ターボファン・エンジンであり、IHIが主契約者として設計および製造を担当した。本発表では、XF7-10に関する、長時間の哨戒ミッションに対応するための低燃費設計の考え方および高バイパス比ターボファン・エンジンの設計における課題と対応等について紹介する。
(6)「藻類燃料の期待と課題」 ((株)ネオ・モルガン研究所 藤田 朋宏 氏)
世界中で藻類を利用した燃料生産に対し期待と資金が集まっている。しかし、現状は期待ばかりが過剰に大きく、技術的に難しいことではなく論理的に不可能なことまで実現できたと喧伝されている例も散見される。本講演では、藻類を利用した燃料生産 についてシビアに評価した上で、実用化に向けた課題を整理し、IHIを中心として開発している「榎本藻」のプロジェクトの進捗状況について紹介する。
(7) 「JAXAクリーンエンジンプロジェクトでのCO2削減技術開発」 ((独)宇宙航空研究開発機構 山根 敬 氏)
JAXAが2003年度から実施しているクリーンエンジン技術研究開発プロジェクトは、低騒音化(ICAO Chapter 4から-23dB)、低NOx化(ICAO CAEP4 -80%)、そしてCO2削減(現行エンジン比sfc -15%)の3本柱の目標を掲げて、NEDOの小型エコエンジンプロジェクトと連携しながら様々な要素研究を進めており、本年度で最終年度を迎える。この期間のCO2削減に結び付く主な研究成果と、実機エンジンの製作を伴わないプロジェクトでの各成果の目標値への反映手法について紹介する。
(8)「低炭素化発電技術の最新動向と将来展望」 (三菱重工業(株) 小森 豊明 氏)
地球温暖化抑制の為のCO2削減については電力安定供給も重要であり、この為には、燃焼ガス中のCO2排出が避けられない化石燃料の火力発電を電力網に組入れて行く必要がある。火力発電がこれらを両立させていくには、高温化により高効率化が図れるガスタービンコンバインドの技術開発が必須となっている。 ここではLNGを燃料とする高効率ガスタービンの最新技術動向に加え、化石燃料の中で豊富な埋蔵量を誇る石炭のクリーン利用としてのIGCCや他副生燃料利用の最新動向についても紹介する。
(9)「火力発電へのCO2分離回収技術の適用」 ((株)東芝 鈴木 健介 氏)
地球温暖化への対応は世界的な課題であり、発電の分野においては火力発電のCO2排出特性の改善が強く求められている。火力発電が今後のエネルギーミックスのなかで持続するためには、高効率化によりCO2排出を低減する一方で、根本的な削減を図るためにCO2分離回収技術の適用も必要であるとされている。この分野における当社の活動状況と併せて、火力発電に適用されるCO2分離回収技術について紹介する。
(10)「CO2排出削減にかかるCCSの役割とその展望」 ((独)産業技術総合研究所 西尾 匡弘 氏)
京都議定書の枠組みの中で先進国の一定の努力がされてきた中、新興国の台頭もあって温室効果ガスの大気排出は減少の気配は見られない。将来的に必要とされる大幅排出削減のためには、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの推進が欠かせないが、二酸化炭素回収貯留技術(CCS)にも大きく期待が寄せられる。本講演では、近年の国内外でのCCS技術開発や実証・商業化の動向を紹介するとともに将来の展望について述べる。
(11)パネルディスカッション「自然エネルギーのポテンシャルとわが国における今後のエネルギーシナリオ」
座長 吉田 英生 氏 (京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻教授)
パネリスト 荻本 和彦 氏 (東京大学生産技術研究所教授)
秋澤 淳 氏 (東京農工大学大学院工学研究院教授)
荒川 忠一 氏 (東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授)
齊藤 象二郎 氏(三菱重工業(株)エンジニアリング本部電力プロジェクト総括部主幹技師)
門出 政則 氏 (佐賀大学海洋エネルギー研究センター長)
福島第一原子力発電所の事故以来、わが国では脱原子力という方向が、その移行時間に幅はあるものの優勢になっています。そして多くの場合、脱原子力は自然エネルギー(あるいは再生可能エネルギー)への転換という選択肢と抱き合わせになっています。一方で、自然エネルギーは偏在性や不安定性さらには量的貢献度の点などから、過度の期待に警鐘を鳴らす論調も多数見られます。本パネルディスカッションでは、各種自然エネルギーに関する第一人者をパネリストにお迎えし、それぞれのポテンシャルや問題点、そして今後のわが国のエネルギーシナリオのあるべき姿につき考えてみたいと思います。本テーマでの話題提供として、まず各パネリストの方から各々20分の講演を戴き、それらを踏まえて45分程度のディスカッションを予定しています。
7.参加要領
1)参加費(税込): ◆主催および協賛団体会員 2日間 26,250円 1日のみ 18,900円
◆学生会員 5,250円
◆会員外 2日間 36,750円 1日のみ 26,250円
◆会員外(学生) 8,400円
◆資料のみ 1冊 5,250円 (残部ある場合)
2)申込方法 : 申込書に所属、氏名、加入学協会名、GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上、下記事務局宛
2013年1月17日(木)までにお送り下さい。
また、参加費につきましては2013年1月23日(水)までに以下の方法にてお支払い下さい。
こちらのページからも申し込みができます。
支払い期日に間に合わない場合には 事務局までご連絡ください。
・郵便振替 00170-9-179578
・銀行振込 みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298
・現金書留
* 口座名はいずれも、「シャ)ニホンガスタービンガッカイ」です。
3)事 務 局 : 公益社団法人 日本ガスタービン学会
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
Tel.03-3365-0095 Fax.03-3365-0387
URL. http://www.gtsj.org
資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします。