Home > 本会主催行事 > GTSJガスタービンセミナー(第42回)のお知らせ

GTSJガスタービンセミナー(第42回)のお知らせ

終了いたしました。報告はこちら


GTSJガスタービンセミナー(第42回)のお知らせ

「ガスタービンの最新技術と保守技術の動向」をテーマに,第42回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。学会の会員,非会員を問わず,皆様のご参加をお待ちしております。

1.日時: 2014年 1月 23日(木)10:30 ~ 17:20(受付開始 10:00)
              24日(金) 9:30 ~ 16:20

2.場所: 東京大学 浅野キャンパス 武田ホール(武田先端知ビル5階)
       東京都文京区弥生2-11-16(地図

3.主催: 公益社団法人 日本ガスタービン学会

4.協賛: エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,
     コージェネレーション・エネルギー高度利用センター,自動車技術会,スマートプロセス学会,
     ターボ機械協会,電気学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,
     日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,
     日本伝熱学会,日本トライボロジー学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,
     日本燃焼学会,日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本マリンエンジニアリング学会,
     日本流体力学会,腐食防食協会,溶接学会

5.セミナープログラム:
テーマ:「ガスタービンの最新技術と保守技術の動向」
第1日目〔1月23日(木)〕          ※講演時間には質疑応答の時間を含む。
「セッションⅠ:最新技術動向」
 (1) 航空エンジン電動化の最新研究開発動向  10:30-11:30  東京大学 岡井 敬一 氏
 (2) JAXAクリーンエンジンにおける低NOx燃焼技術の開発  11:30-12:30  (独)宇宙航空研究開発機構 山本 武 氏
 (3) 中小型ガスタービンにおけるDLE燃焼器および燃焼システムの開発動向  14:00-15:00 川崎重工業(株) 堂浦 康司 氏
 (4) 航空転用形ガスタービンの最新技術動向と予防保全  15:00-16:00  (株)IHI 山本 卓史 氏
 (5) ガスタービン用セラミック材料技術  16:20-17:20 (独)産業技術総合研究所 鈴木 雅人 氏

第2日目〔1月24日(金)〕
「セッションⅡ:最新技術・保守技術動向」
 (6) 吉の浦火力発電所の概要と保守・運転実績について  9:30-10:30
                    沖縄電力(株)杉山 考広 氏,儀間 武充 氏  富士電機(株) 新村 栄一 氏,山形 通史 氏
 (7) 金属組織学的知見に基づくタービン動静翼の実機稼動環境推定  10:30-11:30  防衛大学校 三浦 信祐 氏
 (8) 最新のガスタービン保守と寿命延伸技術  13:00-14:00  (株)東芝 澤 徹 氏
 (9) 最新のガスタービンの保守・管理技術について  14:00-15:00  (株)日立製作所 市川 国弘 氏
 (10) ガスタービン発電設備のメンテナンスと性能・信頼性向上への取組み  15:20-16:20 三菱重工業(株) 金箱 篤彦 氏

6.セミナーの内容:
(1)「航空エンジン電動化の最新研究開発動向」  (東京大学 岡井 敬一 氏)
航空エンジンの制御系統の電動化((More Electric Engine) MEE)は,旅客機全機レベルの電動化度向上の最近の進展に合わせ脚光を浴びている。本講演では,旅客機全機レベルにおける今後の電動化の進展における技術の中核として位置づけられるエンジン電動化とエネルギーマネジメントの高度化に関する最新の研究開発動向を紹介する。長期的視点に立った推進系の電動化に関する検討も活発化しており,最新の研究状況について現状と課題・展望についてあわせて紹介する。

(2)「JAXAクリーンエンジンにおける低NOx燃焼技術の開発」  ((独)宇宙航空研究開発機構 山本 武 氏)
宇宙航空研究開発機構では,「クリーンエンジン技術の研究開発」の一環として,航空機エンジンのNOx排出を低減するための燃焼技術の研究開発を実施した。小型航空機用エンジンを想定し,目標値はICAO CAEP/4 NOx基準の20%とした。希薄予混合燃焼を用いた燃焼器を開発し,高圧燃焼試験により2012年度に目標を達成した。本講演では,燃焼器の開発,これをサポートした計測,試験設備について概説する。

(3)「中小型ガスタービンにおけるDLE燃焼器および燃焼システムの開発動向」  (川崎重工業(株) 堂浦 康司 氏)
近年の環境意識の高まりと経済的な要因から,発電用ガスタービンにはNOx排出量の削減とフレキシブルな運用の両立が求められている。こうした要求に対応するため,各社は燃焼器や燃焼システムの開発・改良を進めている。本講演では,川崎重工業のDLE燃焼器および燃焼システムを中心に,中小型ガスタービンにおける開発動向について紹介する。

(4)「航空転用形ガスタービンの最新技術動向と予防保全」  ((株)IHI 山本 卓史 氏)
航空転用形ガスタービンは発電端効率が高く,かつ軽量コンパクトという特徴を有している。また発停回数に対する耐久性が高く,起動,停止時間が短い特徴も有し,ピークカットあるいは分散電源向けとして様々な発電設備運用形態に対応できる。本講演では,代表的な航空転用形ガスタービンである GE社製LM2500,LM6000の概要と最新技術動向を紹介するとともに,お客さまの運用にあたって突発的に送電・送気が止まることを回避するために,従来取り組みを実施している予防保全の活動について紹介する。

(5)「ガスタービン用セラミック材料技術」  ((独)産業技術総合研究所 鈴木 雅人 氏)
ガスタービンの高効率・高出力化を目指しタービン入口温度(TIT)の更なる高温化が強く求められており,新規冷却技術,超合金単結晶翼形成技術などの目覚ましい成果と共に,次世代に向けたセラミック材料技術の重要度が高くなっている。本講演では,現在処方で開発が進んでいる次世代技術として注目を集める各遮熱コーティング形成技術を概説するとともに,新規溶射技術SPS/SPPS法やセラミック複合材料形成技術などの当グループの研究成果について紹介する。

(6)「吉の浦火力発電所の概要と保守・運転実績について」
          (沖縄電力(株)杉山 考広 氏,儀間 武充 氏,富士電機(株)新村 栄一 氏,山形 通史 氏)

沖縄県は,大小約160もの島々からなり,沖縄電力は沖縄本島をはじめとする37の有人離島に電力を供給している。吉の浦火力発電所は,供給力とエネルギーセキュリティーの確保およびCO2排出量削減を図る観点から,沖縄電力初のLNGを燃料とするコンバインドサイクル発電設備を導入した。2012年11月に1号機,2013年5月に2号機が運開し,各々251MWの発電設備は,負荷調整電源としてDSS運用を含む迅速な起動停止と常に変化する電力需要に応答する負荷追従性が求められる。本講演では,同発電設備の概要と保守・運転実績を紹介する。

(7)「金属組織学的知見に基づくタービン動静翼の実機稼動環境推定」  (防衛大学校 三浦 信祐 氏)
ジェットエンジンの性能を左右する高圧タービン動静翼はNi基超合金を採用し,内部冷却,表面コーティングを施すことで耐用温度を上昇させてきた。しかし,稼働中のタービン動静翼各部位に負荷される温度・応力は,高温下で高速回転環境のため,実測不可能であり,未だその詳細は解明されていない。このため,タービン動静翼の余命判定は時間管理と表面損傷状態により行われている。本講演では,金属組織学的知見を適用することで得られるタービン動静翼の稼働環境把握と余命判定技術,長寿命化への可能性について概説する。

(8)「最新のガスタービン保守と寿命延伸技術」  ((株)東芝 澤 徹 氏)
ガスタービンを用いたコンバインドサイクル発電設備は,二酸化炭素排出量の削減,エネルギーの高効率利用,及び経済性の向上という特徴が市場要求に合致し,年々増加している。しかし,ガスタービンの燃焼器や動静翼などの部品は,損傷を受けやすく,定期的な補修と交換が必要となる。したがって,最適な補修と再生を繰り返しながら長く部品を使用することが,ランニングコスト及び環境負荷の低減に寄与し,効果的な寿命延伸技術が求められている。本講演では,これら技術の開発状況について紹介する。

(9)「最新のガスタービンの保守・管理技術について」  ((株)日立製作所 市川 国弘 氏)
電力の供給の信頼性と経済性を両立させるため,コンバインド発電設備の主機であるガスタービンには高効率化が要求され,タービン入口ガス温度は年々急速に上昇してきている。これに伴い高温部品である燃焼器や動静翼の負荷条件は益々苛酷になっている。ガスタービンを高い信頼性で運転するためには,これらの高温部材の損傷を的確に把握して設備の保全管理をする必要がある。本講演では,ガスタービンの信頼性向上と長寿命化の観点から,高温部品の保守管理,余寿命診断技術,補修・長寿命化技術について述べる。

(10)「ガスタービン発電設備のメンテナンスと性能・信頼性向上への取組み」  (三菱重工業(株) 金箱 篤彦 氏)
大型ガスタービンである1150℃級D形ガスタービンも市場投入から30年を経過する時期に来ており,プラント寿命の延命対策の立案を求められるケースが増えてきた。本講演では,ガスタービンの老朽化は避けられないものではあるが,高い信頼性を維持するためのメンテナンスに加え,プラント寿命を延長するために考慮すべき点につき,OEMとしての最新の取組みを交えて紹介する。

7.参加要領:
1)参加費(税込):◆主催および協賛団体会員  2日間 26,250円  1日のみ 18,900円
            ◆学生会員             5,250円
            ◆会員外              2日間 36,750円  1日のみ 26,250円
            ◆会員外(学生)          8,400円
            ◆資料のみ             1冊 5,250円(残部ある場合)→売り切れました
2)申込方法: 申込書に所属,氏名,加入学協会名,GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上,
          下記事務局宛2014年1月16日(木)までにお送り下さい。
          こちらのホームページからも申込ができます。
          また,参加費につきましては2014年1月22日(水)までに以下の方法にてお支払い下さい。
          支払い期日に間に合わない場合には 事務局までご連絡ください。
           ・郵便振替   00170-9-179578
           ・銀行振込   みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298
           ・現金書留
               * 口座名はいずれも,「シャ)ニホンガスタービンガッカイ」です。
3)事務局: 公益社団法人 日本ガスタービン学会
          〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
          Tel.03-3365-0095   Fax.03-3365-0387
          URL. http://www.gtsj.org    

 

資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします。