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第48回ガスタービンセミナー
第48回ガスタ-ビンセミナーのお知らせ
「ガスタービンの最新技術動向」をテーマとして,第48回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。学会の会員,非会員を問わず,皆様のご参加をお待ちしております。
学会の会員,非会員を問わず,皆様のご参加をお待ちしております。
1.日時:2020年1月23日(木)10:00~17:35(受付開始 09:20)
1月24日(金)09:50~16:25
2.場所:東京大学 山上会館 大会議室
〒113-8654 東京都文京区本郷7-3-1(東京大学本郷キャンパス構内)
※東京メトロ丸の内線・都営地下鉄大江戸線「本郷三丁目」駅より徒歩約15分
※東京メトロ南北線「東大前」駅より徒歩約16分
※東京メトロ千代田線「湯島」駅・「根津」駅より徒歩約15分
※地図についてはこちらのホームページ(リンク先は東京大学のウェブサイト)をご覧下さい。
3.主催:公益社団法人 日本ガスタービン学会
共催:東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻
将来航空推進システム技術創成社会連携講座
4.協賛:エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,自動車技術会,
コージェネレーション・エネルギー高度利用センター,スマートプロセス学会,ターボ機械協会,電気学会,
日本液体微粒化学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,
日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,
日本伝熱学会,日本トライボロジー学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,日本燃焼学会,
日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本複合材料学会,日本マリンエンジニアリング学会,
日本溶射学会,日本陸用内燃機関協会,日本流体力学会,腐食防食学会,溶接学会
5.セミナープログラム(予定):
テーマ「ガスタービンの最新技術動向」
第1日目【1月23日(木)】※講義時間には質疑応答の時間を含む
「セッションⅠ:発電用ガスタービンの最新技術」
(1)10:00-11:00超臨界CO2タービンの開発について
東芝エネルギーシステムズ(株) 高橋 武雄 氏
(2)11:00-12:00アンモニア直接燃焼マイクロガスタービンの最新技術と課題
(国研)産業技術総合研究所 壹岐 典彦 氏
(3)13:20-14:20発電用ガスタービンにおける水素利用
三菱日立パワーシステムズ(株) 岸田 宏明 氏
(4)14:20-15:20燃料問題改善に対するガスタービン燃焼技術の最新動向
GE Power 住田 亮 氏
「セッションⅡ:航空用ガスタービンのエネルギーマネージメント」
(5)15:35-16:35機体・運航・動力源を統合した航空輸送エネルギ消費評価に向けた取り組み
(国研)宇宙航空研究開発機構 福山 佳孝 氏
(6)16:35-17:35航空用ガスタービンのサーマルマネージメントの動向
東京大学 伊藤 優 氏
第2日目【1月24日(金)】
「セッションⅢ:航空用ガスタービンの最新技術」
(7)09:50-10:50軸流圧縮機における前方スイープ動翼の効果
早稲田大学 太田 有 氏
(8)10:50-11:50航空機用エンジンにおける電動化に関する取り組み
(株)IHI 大依 仁 氏
(9)13:10-14:10航空機用Gearedエンジンのギアボックス技術
川崎重工業(株) 坂野 孝彦 氏
「セッションⅣ:ガスタービンにおけるデジタルデータ活用」
(10)14:10-15:10量産ジェットエンジンのフライトデータを用いたエンジニアリング解析と異常検知
(株)本田技術研究所 瀧口 祐 氏
(11)15:25-16:25電力分野でのAI活用のために必要なこと
(一財)電力中央研究所 堤 富士雄 氏
6.セミナーの内容:
(1)「超臨界CO2タービンの開発について」
(東芝エネルギーシステムズ(株) 高橋 武雄 氏)
現在開発中の超臨界CO2サイクル発電システムは,化石燃料を利用しつつ,温室効果ガスによる影響を抑える新しい火力発電技術であり,二酸化炭素(CO2)を大気に排出せず,高純度かつ高圧で容易に,ほぼ100%回収することが出来る。東芝エネルギーシステムズはシステムのキーコンポーネントであるタービンと燃焼器の開発を行っている。超臨界CO2サイクル発電システムの特徴と当社の開発状況について紹介する。
(2)「アンモニア直接燃焼マイクロガスタービンの最新技術と課題」
((国研) 産業技術総合研究所 壹岐 典彦 氏)
水素基本戦略(2017)においてアンモニアは2020年代半ばまでの導入・利用開始を目指している。産総研はSIPプロジェクトのエネルギーキャリアにおいて,アンモニア燃焼ガスタービン発電を世界で初めて実証した。このプロジェクトは2019年3月に終了したが,ここで得られた最新技術について紹介する。さらに,今年度から開始されたNEDOプロジェクトのアンモニア混焼火力発電の液体アンモニア直接噴霧について課題を述べる。
(3)「発電用ガスタービンにおける水素利用」
(三菱日立パワーシステムズ(株) 岸田 宏明 氏)
地球温暖化,また化石燃料の枯渇等の課題に対し,再生可能エネルギーの導入・普及に対する最大限の加速と,環境負荷に最大限配慮した化石燃料の有効活用等が求められている。また,将来の二次エネルギーとして,電気・熱に加えて,水素が中心的役割を担うことが期待されており,三菱日立パワーシステムズは水素を本格的に利活用する技術の開発を進めている。水素利活用の手段の1つとして,ガスタービンによる発電があげられる。本稿では弊社における高効率大型ガスタービン,水素含有燃料を燃焼させる燃焼器,更なる技術開発の概要および今後の展望について述べる。
(4)「燃料問題改善に対するガスタービン燃焼技術の最新動向」
(GE Power 住田 亮 氏)
従来からガスタービンの燃焼器は天然ガスを主燃料として用いられてきた。しかし近年においては,排気ガスからの二酸化炭素等の低減や燃料費・燃料資料量の削減が大きく求められ,ガスタービン燃焼器においては,組成の異なる多様なガスに対してもその有効利用を可能とする要望が高まっている。GEではこれまで,それら多様なガスを扱い,その燃焼技術の確立や改善に取り組んできた。本講演では,これらの最新技術について紹介する。
(5)「機体・運航・動力源を統合した航空輸送エネルギ消費評価に向けた取り組み」
((国研)宇宙航空研究開発機構 福山 佳孝 氏)
航空輸送のエネルギ消費低減に向けて各種システム(電気化・ハイブリッド推進,機体抵抗低減・境界層吸い込み,軽量材料など)の研究が進められているが,これらの効果を評価するには,機体・運航・動力源・エネルギ変換を統合したエネルギ消費評価システムが必要である。本講演では,JAXAで構築した簡易計算システムの概要,本システムで試算した運航およびエンジン性能の影響などの概要と今後の展開を紹介する。
(6)「航空用ガスタービンのサーマルマネージメントの動向」
(東京大学 伊藤 優 氏)
航空用ガスタービンの電動化や機体エンジン統合化によりガスタービン及び周辺機器の熱管理は益々重要となっている。熱交換器は,温度効率,圧力損失,体積・質量の3要素がトレードオフの関係にある。特に,航空用ガスタービンに熱交換器を実装する場合には,質量の増加が飛行必要推力の増加に結びつくため,その成立性に体積・質量が重要な因子となる。本講演では体積・質量を考慮した航空用ガスタービンの熱管理について取扱う。
(7)「軸流圧縮機における前方スイープ動翼の効果」
(早稲田大学 太田 有 氏)
前方スイープ動翼が軸流圧縮機の性能と失速初生特性に及ぼす影響を実験および数値解析によって調査した結果を紹介する。実験および数値解析では積重線を半径方向に積み上げたラディアル動翼と,前縁方向へ傾斜させて前方スイープ形状を施したスイープ動翼との比較・検討を行った。特に,翼端隙間が設計値より広い場合の失速初生形態の違いや,前方スイープ動翼が持つスパン方向への負荷分散効果が吸込み不均一流れ(インレットディストーション)下で失速特性に及ぼす影響に焦点を当てる。
(8)「航空機用エンジンにおける電動化に関する取り組み」
((株)IHI 大依 仁 氏)
2000年代以降の航空機技術革新の大きな流れとなったMEA(More Electric Aircraft:航空機システム電動化)と呼応するかたちでエンジン技術の革新をもたらすMEE(More Electric Engine:エンジン・システム電動化),およびそれを起点とするパワーとサーマルの統合マネージメントについて,その技術動向ならびにIHIでの取り組みについて紹介する。
(9)「航空機用Gearedエンジンのギアボックス技術」
(川崎重工業(株) 坂野 孝彦 氏)
今後20年で世界の旅客機の数は現在の2倍になるとも言われ,航空機用エンジンの低燃費・低エミッション化の重要性はますます高まっている。一方,エンジンの低燃費化は,熱サイクル改善や高バイパス比化という従来の手法による改善が頭打ち傾向にあり,ブレイクスルーとして航空エンジンメーカー各社はGTFに代表されるGeared化に力を入れている。Gearedエンジンとそれを可能にする最先端のギアボックス技術について解説し,今後を展望する。
(10)「量産ジェットエンジンのフライトデータを用いたエンジニアリング解析と異常検知」
((株)本田技術研究所 瀧口 祐 氏)
GE Honda Aero Enginesにおいて開発されたターボファンエンジン,HF120の運転データは飛行中に記録され,本田技術研究所エアロエンジンセンターにおいてその管理・解析を行っている。エンジンの予知保全や異常検知に使い,お客様のご都合を最優先にしたメンテナンス計画を立てること,またメンテナンスにかかるコストを軽減すること等を目的とし,データを活用している。本講演では,これらのフィールドデータを使った活動の紹介を行う。
(11)「電力分野でのAI活用のために必要なこと」
((一財)電力中央研究所 堤 富士雄 氏)
高経年設備の増加,電力需要の長期的な伸び悩み,再生可能エネルギーの普及など,電気事業は大きなターニングポイントにある。これらの変化を乗り越える手段の一つとしてAIの活用が開始されている。しかし,AIは常識の通じない新しいルーキーである。そこで本講演では,このルーキーに活躍してもらうための3つのポイントをお伝えする。さらにAIは現在進行形で技術進展しているため,その最新動向および社会実装上の課題について補足する。
7.参加要領:
1)参加費(税込):◆主催および協賛団体会員2日間33,000円1日のみ25,300円
◆学生会員5,500円
◆会員外2日間44,000円1日のみ33,000円
◆会員外(学生)8,800円
◆資料のみ1冊 5,500円(送料別,残部がある場合)
2)申込方法:申込書(Word版・PDF版)に所属,氏名,加入学協会名,
GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上,
FAX又はE-mailにて下記事務局宛にお送りください。
こちらのホームページからも申込ができます。
また,参加費につきましては2020年1月22日(水)までに以下の方法にてお支払いください。
支払い期日に間に合わない場合には,事務局までご連絡ください。
・郵便振替 00170-9-179578
・銀行振込 みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298
・PayPal(クレジットカード決済) ※後日,支払先情報をメールにてお送りします。
*口座名はいずれも,「シャ)ニホンガスタービンガッカイ」です。
3)事務局:公益社団法人 日本ガスタービン学会
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
Tel: 03-3365-0095Fax: 03-3365-0387
URL: http:///www.gtsj.orgE-mail: gtsj-office@gtsj.org
資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします。