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第47回ガスタービンセミナー

第47回ガスタ-ビンセミナーのお知らせ


「ガスタービンの最新技術および運転・保守技術の最新動向」をテーマとして,第47回ガスタービンセミナーを下記の通り開催致します。
学会の会員,非会員を問わず,皆様のご参加をお待ちしております。


1.日時:2019年1月24日(木)09:50~17:15(受付開始 09:20)
 1月25日(金)09:50~17:15

2.場所:帝京大学 板橋キャンパス 大学棟本館2F 205教室
 (教室は変更の可能性がございます。最新の情報は本ホームページでご確認下さい。)
 〒173-8605 東京都板橋区加賀2-11-1
 ※地図についてはこちらのホームページ(リンク先は帝京大学のウェブサイト)をご覧下さい。

3.主催:公益社団法人 日本ガスタービン学会

4.協賛:エネルギー・資源学会,可視化情報学会,火力原子力発電技術協会,計測自動制御学会,自動車技術会,
 コージェネレーション・エネルギー高度利用センター,スマートプロセス学会,ターボ機械協会,電気学会,
 日本液体微粒化学会,日本エネルギー学会,日本ガス協会,日本機械学会,日本金属学会,
 日本航空宇宙学会,日本航空技術協会,日本材料学会,日本セラミックス協会,日本鉄鋼協会,
 日本伝熱学会,日本トライボロジー学会,日本内燃機関連合会,日本内燃力発電設備協会,日本燃焼学会,
 日本非破壊検査協会,日本品質管理学会,日本複合材料学会,日本マリンエンジニアリング学会,
 日本溶射学会,日本陸用内燃機関協会,日本流体力学会,腐食防食学会,溶接学会

5.セミナープログラム(予定):

テーマ「ガスタービンの最新技術および運転・保守技術の最新動向」

第1日目【1月24日(木)】※講義時間には質疑応答の時間を含む
「セッションⅠ:ユーザー運用技術」
 (1)09:50-10:50ガスタービン自家発電設備のユーザー運用技術の紹介
 東京ガス(株)/日本ガスタービンユーザー会  寺澤 秀彰 氏
 (2)10:50-11:50航空機エンジンの整備作業深度の考え方について
 (株)JALエンジニアリング 三ヶ田 一裕 氏
 (3)13:00-14:00発電用ガスタービン動翼の劣化評価
 中部電力(株)  伊藤 明洋 氏

「セッションⅡ:ガスタービン・蒸気タービンの最新技術」
 (4)14:00-15:00Ni基耐熱合金の3D積層造形の現状と課題
 首都大学東京   筧 幸次 氏
 (5)15:15-16:15地熱用蒸気タービンの最新動向
 富士電機(株)   和泉 栄 氏
 (6)16:15-17:155MW級 M5Aガスタービンの開発
 川崎重工業(株)  寺内 晃司 氏

第2日目【1月25日(金)】
「セッションⅢ:航空エンジンの最新技術」
 (7)09:50-10:50将来の戦闘機用エンジンに向けた取り組みについて
 防衛装備庁  及部 朋紀 氏
 (8)10:50-11:50JAXAにおけるエンジン騒音低減技術の研究開発
 (国研)宇宙航空研究開発機構  石井 達哉 氏

「セッションⅣ:新燃料対応技術」
 (9)13:00-14:00アンモニア直接燃焼ガスタービンの研究開発
 (国研)産業技術総合研究所  壹岐 典彦 氏
 (10)14:00-15:00水素焚きガスタービン開発の取り組み
 川崎重工業(株)  柏原 宏行 氏

「セッションⅤ:新エネルギーシステム」
 (11)15:15-16:15超臨界CO2流れのシミュレーション技術
 東北大学   山本 悟 氏
 (12)16:15-17:15大崎クールジェンプロジェクト(酸素吹IGCC実証プロジェクト)の進捗状況
 大崎クールジェン(株)  遠山 克己 氏

6.セミナーの内容:

(1)「ガスタービン自家発電設備のユーザー運用技術の紹介」
(東京ガス(株)/日本ガスタービンユーザー会   寺澤 秀彰 氏)
 ガスタービン自家発電のユーザーが集まり,技術情報交流を通じてガスタービンの運用技術の向上と会員技術の向上を図る目的で1991年日本ガスタービンユーザー会(以下,ユーザー会)が発足した。本講演ではユーザー会が主催する過去28年間の技術交流会で取り上げられ,改善を進めてきたガスタービン自家発電設備の信頼性や経済性の向上への取組みの事例を紹介するとともに,最近の話題として設備の老朽化対策や保守方法の多様化などについても紹介する。

(2)「航空機エンジンの整備作業深度の考え方について」
((株)JALエンジニアリング  三ヶ田 一裕 氏)
 エアラインにとって,航空機エンジンをいつ機体から取り卸し,どのような作業深度で整備を行うか,その計画を立てる際には,技術的見地からだけでなく,対費用効果,予備エンジン繰りなども勘案した総合的な判断が必要となる。JALグループでの計画段階から実際の取り卸し,整備処置に至る一連の流れを参照しながら,エアラインがどの様な考え方を基にエンジン整備を実施し,日々の運航を維持しているかについて紹介する。

(3)「発電用ガスタービン動翼の劣化評価」
(中部電力(株)    伊藤 明洋 氏)
 発電用ガスタービン高温部品(動翼,静翼,燃焼器等)は,使用環境が厳しく,定期的な修理・取替が必要となっていることから,部品の劣化・損傷を的確に診断し,余寿命を高精度で評価・予測できれば,部品取替の最適化による保守費用削減が期待できる。当社では,1100℃級ガスタービン高温部品を皮切りに,劣化診断・余寿命評価技術の開発に取り組んできた。本講演では,当社におけるガスタービン動翼を対象にした劣化診断・評価事例を紹介する。

(4)「Ni基耐熱合金の3D積層造形の現状と課題」
(首都大学東京    筧 幸次 氏)
 選択的レーザー溶融法(SLM)で作製したγ’-γ”析出強化型Ni基超合金IN718の高温強度は,デンドライト間の合金偏析に起因する有害相析出により著しく高温強度特性が低下する。γ’析出強化型IN939では,熱処理やクリープ中に生じる再結晶により,クリープ特性が低下する。また,γ’体積率の高いCM247LCではデンドライト偏析により凝固割れが生じる。こうした積層造形材での高温強度特性劣化の事例について概説した上で,その対策について考える。

(5)「地熱用蒸気タービンの最新動向」
(富士電機(株)    和泉 栄 氏)
 地球温暖化対策の一環として,再生可能なクリーンエネルギーである地熱エネルギーの活用が世界的に注目されている。地熱発電は太陽光,太陽熱,風力等の自然エネルギーに比べ,天候や昼夜の別に左右されない安定した電源であることが特長であり,ベースロード電源の一つとして今後の伸長が期待される。本講演では,地熱発電の方式,地熱用蒸気タービンの特徴と構造,地熱用蒸気タービンの最近の技術動向,メンテナンス技術等について概説する。

(6)「5MW級 M5Aガスタービンの開発」
(川崎重工業(株)   寺内 晃司 氏)
 川崎重工業が長年培ってきた産業用中小型ガスタービンの開発技術を結集し,多くの経験や実績をベースに信頼性を継承しつつ,最新技術の適用によりクラス最高の効率,環境性能を有する5MW級の新機種M5Aガスタービンと本機をコアとするコージェネシステムPUC50Dを開発した。同クラスで卓越したコージェネ性能に加え,コンパクトでメンテナンス性にも優れており,コージェネの普及促進に寄与し,エネルギーの有効活用と環境負荷への貢献が期待できる。

(7)「将来の戦闘機用エンジンに向けた取り組みについて」
(防衛装備庁   及部 朋紀 氏)
 防衛装備庁は,先進技術実証機X-2の研究において実証エンジンXF5-1を搭載し,高運動ステルス機とのシステム・インテグレーションに関する技術の蓄積を図ってきた。現在は,将来の戦闘機にステルス性,高速性能及び高運動性を付与する大推力とスリムを両立した次世代の戦闘機用エンジンの研究に鋭意取り組んでおり,推力15トン級のプロトタイプエンジンの地上試験を実施しているところである。本講演では,これらの研究の実施状況について紹介する。

(8)「JAXAにおけるエンジン騒音低減技術の研究開発」
((国研)宇宙航空研究開発機構   石井 達哉 氏)
 航空エンジンは異なる発生メカニズムを有する音源を含む。有効な騒音低減技術は,対象となるエンジン形態によって異なり,周辺技術の進歩によっても変化する。JAXAでは,旧NAL時代の1980年代までのFJRプロジェクト以降,超音速推進,高バイパス比,環境適合など,エンジンを取り巻く研究環境が多様化するのに伴い,騒音の研究対象も変化してきた。本講演では,過去20年に実施されてきた騒音低減に関わる研究開発を紹介する。

(9)「アンモニア直接燃焼ガスタービンの研究開発」
((国研)産業技術総合研究所   壹岐 典彦 氏)
 産総研はトヨタエナジーソリューションズ,東北大学流体科学研究所との共同研究でアンモニア直接燃焼ガスタービン発電の実証試験を行っている。50kW級マイクロガスタービンを改造し,燃料の一部および全部をアンモニアに置き換えた発電に成功したが,高濃度の窒素酸化物が発生した。そこで燃焼器テストリグを設置し,低NOx燃焼器の開発を進めた。リッチ・リーン燃焼方式の採用により,NOx排出を大きく抑制しつつ,未燃NH3,N2O濃度も激減した発電に成功した。

(10)「水素焚きガスタービン開発の取り組み」
(川崎重工業(株)   柏原 宏行 氏)
 2018年,第5次エネルギー基本計画が閣議決定された。その中では国際的な水素サプライチェーンの構築と水素を大量に消費する水素発電の導入に向けた技術開発の必要性も記載されている。弊社では,液化水素サプライチェーンならびに水素発電を実現するための各種技術開発並びに実証を進めている。ここでは,それらの中でも特に水素利用技術の一つである水素燃焼技術の開発ならびに水素焚きガスタービンの開発状況について紹介する。

(11)「超臨界CO2流れのシミュレーション技術」
(東北大学    山本 悟 氏)
 超臨界流体を数値計算するために必要なシミュレーション技術として,特に熱物性の計算方法や問題点などについてまず概説する。次に代表的な超臨界流体として,超臨界CO2や超臨海水への応用例を紹介する。更に超臨界CO2発電における遠心圧縮機流れへの展開事例や問題点なども紹介する。

(12)「大崎クールジェンプロジェクト(酸素吹IGCC実証プロジェクト)の進捗状況」
(大崎クールジェン(株)   遠山 克己 氏)
 石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)とCO2分離・回収技術を組み合わせた革新的低炭素石炭火力の実現を目指した大崎クールジェンプロジェクトは,経済産業省の補助事業として2012年度から開始し,2016年度からは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業として実施している。IGFCの基盤技術となる酸素吹石炭ガス化複合発電(IGCC)の実証試験についての成果概要及びCO2分離・回収設備の設置に関する進捗状況を説明する。

7.参加要領:
 1)参加費(税込)◆主催および協賛団体会員2日間27,000円1日のみ19,440円
 ◆学生会員5,400円
 ◆会員外2日間37,800円1日のみ27,000円
 ◆会員外(学生)8,640円
 ◆資料のみ1冊 5,400円(残部がある場合)

 2)申し込み方法申込書(Word版PDF版)に所属,氏名,加入学協会名,
 GTSJ会員は会員番号等必要事項を明記の上,
 FAX又はE-mailにて下記事務局宛にお送りください。(申込締切:2019年1月18日(金)
 こちらのホームページからも申込ができます。
 また,参加費につきましては2019年1月23日(水)までに以下の方法にてお支払いください。
 支払い期日に間に合わない場合には,事務局までご連絡ください。
 ・郵便振替   00170-9-179578
 ・銀行振込   みずほ銀行 新宿西口支店 (普)1812298
 ・PayPal(クレジットカード決済) ※後日,支払先情報をメールにてお送りします。
 *口座名はいずれも,「シャ)ニホンガスタービンガッカイ」です。

 3)事務局公益社団法人 日本ガスタービン学会
 〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-13-402
 Tel: 03-3365-0095Fax: 03-3365-0387
 URL: http:///www.gtsj.orgE-mail: gtsj-office@gtsj.org

 資料集・ネームカードは当日受付にてお渡しします。